「人生は90秒で変わる!」(葉山直樹) 仕事ができる人の負のスパイラル [本]
株式会社MTSの葉山直樹さんが本を出されました。
題名は「人生は90秒で変わる!」
葉山さんは子供のころ、非常に貧しい想いをして過ごしたそうです。
一匹のさんまを家族で分け合って、食事をしたというエピソードがあるほどです。
家も借金にまみれてしまい、それを返済するため、19歳でフルコミッションの営業をして、借金返済に成功しました。
弱冠30歳で会社の取締役として、最年少で幹部を務めるほどになったそうです。
年収も2000万円を超え、お金持ちになったように思えましたが、
それが葉山さんの歯車を狂わせました。
仕事が出来過ぎると、
上司に評価される
↓
仕事が増える
↓
それをこなすため、能力を高める
↓
結果が出る
↓
さらに評価される
↓
さらに仕事が増える
↓
.
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.
といった負のスパイラルにハマってしまいます。
葉山さんはまさにそれに陥ってしまい、
仕事を辞めることになります。
今では、年間130日ほどは休める身であるそうですが、
こういったスパイラルはサラリーマンをしている方には無縁ではないでしょう。
いや、もしかしたら、自営業をしている方でもありえるかもしれません。
真面目な人ほど、そういったスパイラルにハマってしまいます。
社会人になりたての頃は、こういった経験がないので、想像することは難しいですが、
社会人を3年以上経験された人は、思い当たる節があると思います。
負のスパイラルを避けるには、目標をしっかりと見定める必要があります。
「自分はいったいどこに向かっているのか」ということしっかり認識するのです。
仕事をする上での能力を高めることは、決して悪い事ではありませんが、
何のための能力なのか、誰のための能力なのか、ということを考えることが重要です。
これは私の考え方ですが、
上司にいくらほめられたって、その先には何もありません。
もちろん、「褒められる」ということは、「認められる」ということですから、
人間の承認欲求を満たしてくれるという意味で本能的にうれしい気持ちになると思います。
でも、それは一時的なものです。
会社のMVPとかもそうです。
あんなものは、会社が社員を洗脳するためにあるんです。
実際社内で勝ち取ったMVPみたいなものは、外では何の価値もありませんから。
この本は、このように人生の中での仕事についてよく考えさせられます。
負のスパイラルに陥っていると気付けたら、今度は決断をしなければいけません。
自分はどうしていくべきなのかということを。
そして、決断は速さが重要です。
この本では物事を「90秒」で決断する方法が書いてあります。
ビジネスにおいて、決断のステップは3つに分けれます。
ステップ1:ビジネスの「内容」を理解する。
ステップ2:想定した「結果」に基づいて、方向性を「仮決断」する。
ステップ3:「仮決断」のリスクを考慮して、最終決断をする。
それぞれが30秒で30×3で90秒って形です。
仮決断する際は、そのビジネスが80%以上の成功確率があるかどうかがポイントです。
ビジネスには100%はありませんし、20%程度の誤差なら、失敗したとしても
原因分析がしやすく、次に生かすことができます。
ここでは「ビジネス」とスケールの大きい例で書きましたが、
個人の副業やアフィリエイトであっても考え方は同じだと思います。
「どのノウハウを実践して稼いでいくのがいいだろうか。
これは成功確率50%。こっちは90%は固い。
だから、こっちをとりあえずやってみよう。」
といった感じで日々チャレンジしてみましょう。
次回は、本を読んで学んだ「ゼロから最短でお金を稼ぐ方法」を書きます。
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